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MASC概要と三つの柱
<Metro Art Subst Conference>

■MASC概要

●1、目的
 MASCは多彩な他者(美術家、写真家、建築家、ギャラリスト、批評家、ジャーナリスト、エディター、高校及び専門学校講師、大学講師、一般社会人や学生の美術・芸術愛好家、その他)による緩やかな連携を基本として組織されています。

 都市に湧出するさまざまな美術・芸術に関する問題に焦点をあてながら、会員のそれぞれの視点、考え方を交叉させ、<いま、ここ>にある現状を読み解きながら、個々の知識や情報を相互に交換できるような<開かれた場>を創出することが目的です。

 作ることと視ることを基本において、実際的な作品に表わされた事実を検討材料に制作者、鑑賞者の生々しい発言を引きだしながら、美術・芸術をかたちづくっている現象を読み解いていく刺激的な現場を創出したいと思うのです。同時に美術・芸術を愛し、それを擁護する真摯な精神を育みながら、自律的な芸術理念を打ち立てられるような洗練された現場を模索しています。それを未来に受け渡していくことも今後のMASCの大きな課題となるでしょう。私達はこのような積極的な芸術思考と実践を積み重ねていくなかから、よりよい環境が産出されると考えるのです。

 MASCの定例会では様々な意見が出され、議論が集中する、あるいは対立する場として展開されてきました。このような過程そのものが会員にとって重要だと考えています。この<場>に集まった会員それぞれの本音と建て前がどんなものであろうと、今後の活動のなかから会員それぞれに益するものが引き出せていければそれでよいと考えるのです。それぞれの興味ある事柄については積極的に分科会を立ち上げ、より深く掘り下げていくことを奨励します。MASCはそれらの分科会に対する支援体制をさらに強化し、整備していこうと考えています。

 MASC そのもののあり方としては、いまだに海のものとも山のものともつかないような、かたちになるようでならない曖昧模糊とした状態を維持することが理想であると考えています。常にニュートラルで恒常的な連携。余裕をもった緩やかな状態を維持することが課題であると考えます。このような集合体にみられる団体特有の悪しき権力闘争や硬直化の容態を曝すことなく、強い意志力を持って運営されなければならないと考えるのです。将来、さらに会員が増えていっても変わらずこの体制を失わずにいたいものです。

 一方で私たちはMASCの集まりを安定した共同体を絶えず突き崩していくような、 多用で錯綜した人間関係を抱える現代社会のひとつのモデルケースとして 捉えることができないかと考えています。 発足当初はともかくとして、様々な考えを持った個人がなんの因果関係も持たず 集まってくるというような、偶然性を引き受けたその共同体を、 なにごとにも動じず、ゆったりと海上を航行する巨船のような安定した境地へと 昇華させていけるようにと考えるのです。 これは今後のMASCの課題でもあり、またそのように進化していくことが望ましいと思うのです。

●2、定例会
1、問題を提起する。
2、個々の了解の差異を明らかにしていく。
3、事務的煩雑事をすみやかにこなす。

●3、機関誌発行
 『機関誌MASC』年間1〜2冊刊行、また必要に応じて会員作家のためのサポートカタログや関連誌を随時発行する。

●4、分科会
 随時結成。また年間計画として MASC定例会終了後の「ワークショップ研究」「近現代における日本の美術表現/社会変革期における表現の可能性」「アートマネージメント研究」などがあります。

●5、その他の活動【展覧会企画、講演会企画、座談会企画、その他】
 これらについては今後時期をみながら徐々に立ち上げていきたいと考えています。定例会・分科会・実践の場等のあらゆる活動においてテキスト収集・取材等をアーカイブ化してまいります。そのほか年間計画のテーマにそった対談・評論などを企画編集していきます。また教育機関・高齢者施設等においてのワークショップ実現のためのシステム作り、企画・運営も随時すすめていきます。

●6、MPDプロジェクト(MASC PERMANENT DISPLAY PROJECT)
 MASC都市芸術実際会議では2003年度よりMPDプロジェクト(常設展示計画)と称して、 美術作品の常設展示を通して、作り手と受け手である社会とを 実際的に結びつけていくことを目的として展開していくこととなりました。 都内のギャラリ−の他、様々なイベントスペースを拠点としながら、 より多くの人々に現代美術の作品に触れて頂ける機会を提供していきたいと考えております。 現在あ〜とじょい・アートスペースキムラ askなどで随時展開中。

■MASC Webページ概要

 MASC及び、その他のより広い他者に向けてMASC の活動とその全貌を紹介することを目的とします。MASC定例会、分科会において提出されたレジュメや関連資料をつぶさにひろいあげ記録していくことが当面の役割です。またそれ以外の論文、投稿記事等も随時更新しながら進化するMASCのもうひとつの側面を公開していきます。

 WebサイトMASCは自立した作家、芸術関係者、そして多くの観賞者のために、緩やかな連携を保持しながら<開かれた場>を目指します。

 WebサイトMASCはアートシーンの最新の情報に眼をやり、耳をかたむけ、いまアートの現場で何が起きているのか?何をしなければならないのか?を見きわめながら、さまざまな方向を模索していきます。

 WebサイトMASC、その入り口の向こうには、個性豊かな独立したページが展開されています。かぎりない可能性と思いがけない魅力をそなえた、多種多様な思考のかたちが広がっているのです。

 WebサイトMASCは、あなたの能動性を受けとめ、現代芸術にかかわる思考と実践を書き記しながら、それを育んでいきます。

 WebサイトMASCは、あなたの参加を待っているのです。

投稿窓口は info@art-nouen.jp まで。

■MASC機関誌/出版部概要

MASC機関誌について
 「都市芸術実際会議」の発足にあたって開かれた、第1回定例会から10回までの会議報告書を基本としながら、そのおり提出されたレジュメの他、定例会の議題に即した試案、提出資料など、内部資料を簡単にまとめて構成しています。会議発足までの紆余曲折を紙幅の許すかぎり、平明に記録していくことを目的として制作されました。[MASC]編集部では今後も定例会で提出された新たな資料を精査して、随時経過記録誌を発行していく予定です。第1号、経過記録誌MASC、2001/1-7は2001年11月1刊行されました。入手御希望の方はメール でご連絡ください。。


■MASC定例会参加希望の皆様へ
 MASC定例会は随時参加可能です。
 メール でご連絡ください。
 毎月第3日曜日13時〜17時。
 場所:京橋プラザ区民館 銀座1丁目

MASC都市芸術実際会議広報通信事務局

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